木造三階建ての福住楼の客室は全部で17室。登録有形文化財に指定されていることからもわかるように、各室とも非常に手の込んだ細工や意匠が施されており全て異なった趣きを持っています。尚、当館は創業当初の日本建築文化保全のためエレベーター等は設置しておりません。ご了承願います。
4月末頃から7月初旬まで川音にまじり、河鹿の鳴き声がよく聞かれます。田山方南先生や作家の田村泰次郎先生もこの部屋を指定されました。
昔ながらの川沿いのお部屋です。戦後、日本中を笑いの渦に巻き込んだ三遊亭歌笑さんは、この部屋を度々ご利用になりました。
春は小鳥のさえずり、夏は湯坂山の川岸に光る蛍、そして秋にかけて沢山の花を咲かせるサルスベリが窓辺を彩ります。
明治時代には皇族の方々もたびたび滞在されたお部屋です。
7月下旬頃より9月にかけてサルスベリの大木が目の前に美しい花を咲かせてくれます。
この部屋の天井の竹は煤竹を利用しています。外国の方々にも喜ばれています。
木造3階建ての部屋は今や希少です。見晴らしの良さが自慢の部屋で、目前の湯坂山の四季折々の風情が眺められます。
5月頃は向いの湯坂山の緑の中に揺れる山藤が美しく眺められます。
当楼では一番古い明治期の部屋で、「店二階」と呼ばれ、最上級の部屋とされていました。
窓から見えるもみじの新緑と秋の紅葉は、屋内を染めるばかりの鮮やかさです。4月から6月中は河鹿の声も聞こえます。
地下浴室に近い、当楼の中心に位置するお部屋です。 床の間の額は福井江亭が当楼で描いたものです。
おひとりでゆっくりと落ち着いてお泊りいただけるお部屋です。床の間には大正から平成にかけて活躍した女流詞文書家、稲垣黄鶴さんの書「雪月花」が飾られています。
4部屋、合計28帖超の広いお部屋。往年の名優、阪東妻三郎さんがお好きで、初めてのお泊りは昭和2年。
次の間つきのゆったりとしたお部屋です。床の間の額は当楼に来泊された絵師の寄せ書きです。
中庭では7月末から9月にかけて、サルスベリの大木が美しい花を咲かせます。
川端康成先生は川音が聞こえないこの部屋を好み、執筆活動を行いました。
全部で26帖あるゆったりとした大きな部屋で、ご家族連れなど大人数でのご宿泊に向いています。